技術情報

光ファイバ接続基礎講座(3)

光ファイバ接続基礎講座(3)

(1)半差し防止の識別確認

図1に予め標準光アダプタの片端に標準光コネクタプラグを挿入しておき、逆端から標準光コネクタプラグを徐々に挿入していった時の光学特性の変化をグラフ化しました。 ILは各々の波長でのロス即ち接続損失変化で、RLは反射減衰量です。

半差し時点では、接続損失ILが10dBを超える状態です。嵌合状態に近づくにつれ、接続損失ILと反射減衰量RLが良好域に入り、プラグフレームを乗り越えて良好に嵌合されます。このプラグフレームを乗り越える前に挿入を止めてしまうと半差し状態となります。

殆どの半差し状態では光学特性は正常な値を示さないものと考えますが、たとえ、半差し状態で光学特性を満たす状態で一時保たれたとしても、光ファイバが引っ張られたり、振動等が付与された場合は、標準光コネクタプラグが引き抜け、接続不良となります。

プラグ挿入過程とコネクタ工学特性の変化
施工時の注意事項

光コネクタプラグを嵌合させる場合には、以下のことをご確認ください。光コネクタの挿入が不十分ですと、接続不良をきたすことになりますので、ご注意ください。

  • 標準光コネクタ、MUコネクタLCコネクタMPOコネクタは、カチッという音がするまで、最後まで挿入してください。
  • 標準光コネクタつまみに表記の白色マーキングが完全に見えなくなるまで挿入ください。
  • FCコネクタはネジ結合ですので、キー溝にFCコネクタプラグのキーを合わせてネジが完全に締結されるまでナットを締めてください。

コネクタ端面の清掃

光コネクタプラグ端面にごみ等の付着物がついたままコネクタ嵌合させると、接続損失が過大になったり、反射特性が出なくなったりすることがあります。通常、適切な清掃を行えば、正常に復帰します。

ところが、最近ではハイパワーのOTDR等の測定器やLD光源が出現しており、高出力の光がファイバを通るとコネクタ嵌合端面に挟まれた付着物が焼けて、写真1に示すような端面損傷を引き起こすことがあります。この場合はコア端面近傍のガラスが破損していますので、光コネクタプラグを交換する必要があり、交換用光コネクタ製品がないと即時復旧が難しくなります。

従いまして、敷設時や測定時等には、光アダプタ内や光コネクタプラグ端面の清掃が非常に重要となります。

  • 付着物焼失での端面損傷
    (写真1-after)付着物焼失での端面損傷
  • 付着物のない清浄な端面
    (写真2-before)付着物のない清浄な端面

施工時の注意事項
  • 未使用の光アダプタや光コネクタプラグは添付の専用キャップを装着して保管ください。
  • ご使用時は、キャップを外して、無水アルコールを少し清浄なガーゼに浸して、コネクタプラグ端面を拭いてください。洗浄後、コネクタプラグを光アダプタに嵌合します。洗浄には、専用の光コネクタクリーニング製品も市販しています。
ページの先頭へ