2021.09.17製品・サービス
高屈曲可動用光ファイバケーブルの紹介(産業機器)
~産業機器で使用される高屈曲光ファイバーケーブル~
通信の世界で幅広く用いられている光ファイバーですが近年では製造工程における産業機器
(生産ライン)での採用も増えつつあります。
FA※で用いられるロボットケーブルは光ケーブル、メタルケーブル共に一般的なケーブルに比べ
屈曲性と捻回性に優れたケーブルが用いられています。


屈曲試験装置 捻回試験装置
イメージしやすいものだとロボットアームのような細かな動きがわかりやすいと思います。
前後・上下・左右全ての方向に可動するロボットであったり、大規模なもので言えば全体が大きく
可動するカーテン方式の構造であったりとケースは様々です。
以下で紹介する高屈曲可動用ケーブル(タフライトケーブル)は厳しい機械試験をクリアした
ケーブルであり可動部、屈曲部で使用可能な光ケーブルとなります。
(FA:ファクトリー・オートメーション 生産工程の自動化を図るシステムの総称)
ケーブル断面図
(左 高屈曲柔軟性ケーブル 右 高屈曲可動用ケーブル)
1.高屈曲柔軟性ケーブル
内部のテンションメンバ(鋼線)を従来の単線からより線構造にすることで従来のケーブルよりも
し柔軟性を持ち、繰り返しの屈曲にも強い構造にしています。
2.高屈曲可動用ケーブル
内部のテンションメンバを抗張力繊維にすることで軽量化、ノンメタリック化、さらには可動部への
使用が可能な構造にしています。
【FA分野での採用動向】
・ロボットアーム内への配線部分
高精度な動きを行うアーム部分では屈曲・旋回といった動きが含まれます。
採用メリット:内部コード単体で100万回以上の屈曲、旋回試験をクリア
・カメラ等を用いた画像検査装置可動部
半導体検査装置では画像を用いた欠陥検査を行うケースもございます。
チップの移動も含め、カメラ側が稼働する検査構造もありカメラへ接続されるケーブルへの屈曲性が
求められます。ケーブルベアにも使用頂いた実績があります。
・大規模可動部位での適用
ごみ処理施設のような大規模な施設ではカーテン方式・キャタピラ方式・エレベータ方式で使用され
るキャブタイヤケーブルと同様に使用されるケースもございます。
可動域、屈曲半径など細かい仕様については使用環境下によっても異なります。
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