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2022.08.31製品・サービス

光ファイバの種類と特性④(テンションメンバとは?)

石英光ファイバの種類と特性 その4(テンションメンバとは)

光ファイバの種類、構造など今までに幾つかご紹介いたしましたが今回は光ケーブル内の1材料について説明したいと
思います。今までの記事を確認したい方は以下リンクを参照ください。
【以前の掲載記事】
光ファイバ関連規格
光ファイバの種類と特性①(SMファイバ、GIファイバ)
光ファイバの種類と特性②(ファイバ構造と光の伝送について)
光ファイバの種類と特性③(曲げ半径)
技術情報ページ: https://www.seof.co.jp/solution/optec01/

 

~テンションメンバとは?~
光ファイバコードや光ファイバケーブルを取り扱っているとテンションメンバという言葉を目にします。
テンションメンバとはなんなのでしょう?

《 テンションメンバの役割 》
通常光ファイバケーブルの場合、ケーブル内にテンションメンバを設ける構造を採用しています。
ケーブル製造時や敷設時、敷設後などケーブルに加えられる張力や温度伸縮力をテンションメンバに負担させ、光ファイバに応力が加わらないような構造にしています。

直接ファイバを長手方向に引っ張ってしまうと当然引っ張られた際に掛かる応力は全てファイバに掛かってきます。
光ファイバは主に石英ガラスやプラスチックなどの材質を使っており、石英ガラスの場合、単位面積当たりの強度はメタル線などで使用される電気軟銅線銅よりも高い値となりますが非常に細いため直接的な応力に過敏に影響を受けてしまいます。
長時間かかる荷重や、過度の張力が瞬時、長期にわたり加わらないようにするためにテンションメンバが必要になってきます。

《 材質はどんなものがあるの? 》
材質については使用環境で選択するものが異なります。
一般的には鋼線が使用されています。
この中央部分に配置されているものがテンションメンバ(鋼線)となります。

ノンメタリック仕様の場合、テンションメンバが鋼線ではノンメタリックになりません。
そういった場合はFRP(Fiber Reinforced Plastics 繊維強化プラスチック)が用いられます。
ケーブルの構造としては鋼線タイプと大きく変わらず丸形ケーブルであれば中央に配置することが一般的です。
参考までに色々なケースでのテンションメンバ配置を掲載しておきます。

■テンションメンバにFRPを用いた場合は曲げ半径などが異なりますのでご注意ください。
参考記事: 光ファイバの種類と特性③(曲げ半径)

 

当社ではテンションメンバに抗張力繊維を用いてしなやかさと軽さをカバーしたケーブルも製造しています。

 

当社では色々なご要望に合わせたケーブル製造も行っております。
曲げ半径が厳しい、屋外で使えるものが欲しい、ノンメタリック仕様のケーブルが欲しい、柔らかい
ケーブルが欲しい・・・貴社の困ったを私たちが解決します。皆様の”困った”をお待ちしております。
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